夢の終わりブラックマウンテンカレッジ考 #5永原 康史 / Yasuhito Nagahara 三度目のBMC訪問で、伝説の夏期講習があったエデン湖キャンパスの全体像が明らかになる。この時期には、ドライアー、アルバースと退任劇が続き、静かに終焉に向かっていく。 2021.02.18
ヒトを呼び寄せ、死を呼び寄せる《Realm》水野 勝仁 / Masanori Mizuno 2020年に発表されたエキソニモの作品《Realm》。「幻想の触覚」で一元化された白いオブジェクトを、「こちら」と「あちら」の間にある膜に見立てたインターフェイス論。 2021.02.04
森の思考を聞き取る人類学More-Than-Human Vol.9 エドゥアルド・コーン インタビュー(聞き手:近藤宏)エドゥアルド コーン / Eduardo Kohn + more 森の声に耳を傾け、パターンを見つけ、新たな民族誌的現実をもたらした『森は考える』で筆者が考えたこと、今必要なイメージ的な地図制作について、同書の翻訳者が聞き出す。 2021.02.01
想像力を駆使し、可能性のかなたに人類学を連れ出そうMore-Than-Human Vol.6 アナンド・パンディアン インタビュー(聞き手:山田祥子)アナンド パンディアン / Anand Pandian + more 未知の環境との人類学的遭遇に対してオープンな心で接する経験の手法。人類学はチャネルやメディアの役割を果たしながら、人類学者自身を変革させてイメージを伝えていく。 2021.01.22
外臓と共異体の人類学More-Than-Human Vol.7 石倉敏明 インタビュー(聞き手:唐澤太輔)石倉 敏明 / Toshiaki Ishikura + more 自分の外に広がる「外臓」としての自然から、食べる/食べられることの意味、社会共同体以上のモデル「共異体」の可能性、〈Cosmo-Eggs |宇宙の卵〉の秘話までを語る。 2020.12.24
オブジェクト指向デザインの道具論+M解題インタビューシリーズ Vol.1上野 学 / Manabu Ueno 実践書として書かれた『オブジェクト指向UIデザイン』の道具論的デザイン哲学の部分を掘り下げる。デザインをするときに何が起きているのかを克明に記録したインタビュー。 2020.10.28
Oddly Satisfying Videoについての覚え書土屋 泰洋 / Yasuhiro Tsuchiya ミームとして今日もどこかで生み出されるOddly Satisfying Video。言葉にできないまま共有される「Goods(よさ)」を、インターネットのメディア特性から考える。 2020.06.02
奇跡の夏ブラックマウンテンカレッジ考 #4永原 康史 / Yasuhito Nagahara 1948年の夏、BMCにやってきたバックミンスター・フラーを過去のインタビュー資料から読み解いていく。フラーはこの年に初めてジオデシックドームの実験をおこなっていた。 2020.05.07
スペシフィック・コード久保田 晃弘 / Akihiro Kubota 個人が生き延びるための通気口として提案されるスペシフィック・コード(specific codes)。これはジェネリック・コードの対義語であり、テクストでもポエトリーでもある。 2020.01.07
伝説の夏期講座、前夜ブラックマウンテンカレッジ考 #3永原 康史 / Yasuhito Nagahara BMCの夏期講習がはじまったのは、ライスに変わってウンシュが学長となった期間だった。その後、悲劇的な事件によって退任するウンシュは、BMCに多様性のある土壌を残した。 2019.07.31
『空間へ』再読エリー・デューリングの「プロトタイプ論」の視点からみた磯崎新の「プロセス・プランニング論」柄沢 祐輔 / Yuusuke Karasawa 1960年代に書かれてから、現在まで読まれ続けている磯崎新『空間へ』。そこに所収された論考に、エリー・デューリングの「プロトタイプ論」と共通する思考を見出していく。 2019.06.13
人類学の現在、絡まりあう種たち、不安定な「種」奥野 克巳 / Katsumi Okuno マルチスピーシーズ人類学は研究対象を非生命にまで拡張し、多自然主義へと向かった。来たるべき制作論的転回によって、さらなる知の絡み合いを予感させるステートメント。 2019.04.16
エデン湖をめぐってブラックマウンテンカレッジ考 #2永原 康史 / Yasuhito Nagahara 秋が深まり、ふたたび訪れたBMCの地。新ミュージアムの展示や資料で見た記録は、その土地の記憶として蘇ってくる。その足は、伝説の夏期講座があったエデン湖へと向かった。 2019.02.07
制作的空間と言語「あそこに私がいる」で編まれた共同体の設計にむけて山本 浩貴 / Hiroki Yamamoto 「制作へ」の言語の問題を受けて制作されたテクスト。これまでテクストの制作において見出されてきた〈非人称的空間〉を追って、いくつもの私たちによる共同体の可能性を探る。 2018.12.13