夢の終わりブラックマウンテンカレッジ考 #5永原 康史 / Yasuhito Nagahara 三度目のBMC訪問で、伝説の夏期講習があったエデン湖キャンパスの全体像が明らかになる。この時期には、ドライアー、アルバースと退任劇が続き、静かに終焉に向かっていく。 2021.02.18
オブジェクト指向デザインの道具論+M解題インタビューシリーズ Vol.1上野 学 / Manabu Ueno 実践書として書かれた『オブジェクト指向UIデザイン』の道具論的デザイン哲学の部分を掘り下げる。デザインをするときに何が起きているのかを克明に記録したインタビュー。 2020.10.28
タイポグラフィの領域:補遺河野 三男 / Mitsuo Kono 1996年に出版された名著『タイポグラフィの領域』から四半世紀。著者がかつて結論付けたタイポグラフィの定義である「活字書体による言葉の再現・描写」について再考する。 2020.09.24
奇跡の夏ブラックマウンテンカレッジ考 #4永原 康史 / Yasuhito Nagahara 1948年の夏、BMCにやってきたバックミンスター・フラーを過去のインタビュー資料から読み解いていく。フラーはこの年に初めてジオデシックドームの実験をおこなっていた。 2020.05.07
タイポグラフィ言語造形の規格化と定数化の軌跡白井 敬尚 / Yoshihisa Shirai タイポグラフィ(活字版印刷術)の規格化の壮大な歴史は、15世紀から現代まで続く。それは人文主義者と異端が相克し、科学と身体が拮抗する、近代の思想史そのものだった。 2020.04.23
音楽、数学、タイポグラフィ鈴木 丈 / Takeru Suzuki タイポグラフィとは機械的に生成された再現可能なものであり、これはスタイルシートで定義されるコード片とほぼ同義になる。そこには音楽理論や数学的思考が息づいている。 2020.02.20
タイポグラフィ雑誌『フラーロン』とその影響河野 三男 / Mitsuo Kono 20世紀初頭のタイポグラフィ専門雑誌『フラーロン』をくわしく調査し分析した論考。この雑誌は、メディアの質によってデザインの質を向上させるようにデザインされていた。 2019.12.09
伝説の夏期講座、前夜ブラックマウンテンカレッジ考 #3永原 康史 / Yasuhito Nagahara BMCの夏期講習がはじまったのは、ライスに変わってウンシュが学長となった期間だった。その後、悲劇的な事件によって退任するウンシュは、BMCに多様性のある土壌を残した。 2019.07.31
『空間へ』再読エリー・デューリングの「プロトタイプ論」の視点からみた磯崎新の「プロセス・プランニング論」柄沢 祐輔 / Yuusuke Karasawa 1960年代に書かれてから、現在まで読まれ続けている磯崎新『空間へ』。そこに所収された論考に、エリー・デューリングの「プロトタイプ論」と共通する思考を見出していく。 2019.06.13
エデン湖をめぐってブラックマウンテンカレッジ考 #2永原 康史 / Yasuhito Nagahara 秋が深まり、ふたたび訪れたBMCの地。新ミュージアムの展示や資料で見た記録は、その土地の記憶として蘇ってくる。その足は、伝説の夏期講座があったエデン湖へと向かった。 2019.02.07
アッシュビルに旅してブラックマウンテンカレッジ考 #1永原 康史 / Yasuhito Nagahara 20世紀モダンデザインの分水嶺でありながら、全貌が明かされる機会がなかったBMC。その発祥の地であるアッシュビルを訪れ、失われたピースを拾い集めながら紡がれるエッセイ。 2018.11.06
場に顕れるソフトウェア、隠れるオブジェクトインターフェイスを読む #5水野 勝仁 / Masanori Mizuno フラットデザインとマテリアルデザインにおいて接着剤となったソフトウェアは、ハードウェアを集めて包み込んだ一つのサーフェイスをつくり、ヒトの行為の可能性を開いていく。 2018.02.09
インターフェイスからサーフェイスへ — スキューモーフィズム再考インターフェイスを読む #4水野 勝仁 / Masanori Mizuno タッチスクリーンがあらわにしたスキューモーフィズムの本質について。ヒトもモノもオブジェクトとして在る世界で、サーフェイスが行為をリクレクション(反射)へと変える。 2018.01.05
まえがき、或いは「エクリ本」散策案内大林 寛 / Hiroshi Obayashi 紙の書籍になったエクリを手に、「引用の織物」とされる書物というメディアをあらためて考察する。過去の道のりを振り返ると同時に、未来へと投げ出されるテキストとして。 2017.11.09