手の倫理、その創造性+M解題インタビューシリーズ Vol.2伊藤 亜紗 / Asa Ito 触覚が切り拓く可能性が記述された書籍『手の倫理』に出てくるキーワード「倫理」と「道徳」、「さわる」と「ふれる」を整理し、創造性の問題に接続しながら解題していく。 2021.02.25
ヒトを呼び寄せ、死を呼び寄せる《Realm》水野 勝仁 / Masanori Mizuno 2020年に発表されたエキソニモの作品《Realm》。「幻想の触覚」で一元化された白いオブジェクトを、「こちら」と「あちら」の間にある膜に見立てたインターフェイス論。 2021.02.04
森の思考を聞き取る人類学More-Than-Human Vol.9 エドゥアルド・コーン インタビュー(聞き手:近藤宏)エドゥアルド コーン / Eduardo Kohn + more 森の声に耳を傾け、パターンを見つけ、新たな民族誌的現実をもたらした『森は考える』で筆者が考えたこと、今必要なイメージ的な地図制作について、同書の翻訳者が聞き出す。 2021.02.01
想像力を駆使し、可能性のかなたに人類学を連れ出そうMore-Than-Human Vol.6 アナンド・パンディアン インタビュー(聞き手:山田祥子)アナンド パンディアン / Anand Pandian + more 未知の環境との人類学的遭遇に対してオープンな心で接する経験の手法。人類学はチャネルやメディアの役割を果たしながら、人類学者自身を変革させてイメージを伝えていく。 2021.01.22
インドの中部ヒマラヤの種を超えた関係性:ヤギの生贄からクマとの親密性までMore-Than-Human Vol.8 ラディカ・ゴヴィンドラジャン(聞き手:宮本万里)ラディカ ゴヴィンドラジャン / Radhika Govindrajan + more 人間の宗教や経済や文化や社会の影響によってカテゴライズされる動物たち。そこでの人間と動物の種を超えた関係を、動物の親密性を語った著作を紐解きながら分析していく。 2021.01.14
工業型畜産における人間-動物の労働More-Than-Human Vol.4 アレックス・ブランシェット インタビュー(聞き手:吉田真理子)アレックス ブランシェット / Alex Blanchette + more 労働や契約の形に合わせて、動物の身体は人間の都合で工業化され、複製可能な畜産になる。消費からではなく、人類学の視点から工業型畜産における生産の倫理を問い直す。 2020.12.22
モンゴルの医療、マルチスピーシーズ・ストーリーテリング、マルチモーダル人類学More-Than-Human Vol.2 ナターシャ・ファイン インタビュー(聞き手:村津蘭)ナターシャ ファイン / Natasha Fijn + more 人間と動物を分けないモンゴル医療の研究。マルチモーダルにメディアを利用して獲得したパースペクティヴ。多様な実践を経てたどり着いたモア・ザン・ヒューマンの社会性。 2020.09.01
仏教哲学の真源を再構築する ― ナーガールジュナと道元が観たものMore-Than-Human Vol.3 清水高志 インタビュー(聞き手:師茂樹)清水 高志 / Takashi Shimizu + more 『実在への殺到』で思弁的実在論や人類学の存在論的転回に東洋哲学を結びつけながら見事に読み解いた著者が、ナーガールジュナや道元を通じて仏教哲学の創造性を語り尽くす。 2020.08.12
エコクリティシズムのアクチュアリティMore-Than-Human Vol.1 結城正美インタビュー(聞き手:江川あゆみ)結城 正美 / Masami Yuki + more 人間と環境の関係をめぐる文学研究「エコクリティシズム」は、想像力によって対話のコモングラウンドをつくっていく。『感応の呪文』の翻訳者が語る"More-Than-Human"。 2020.07.04
Oddly Satisfying Videoについての覚え書土屋 泰洋 / Yasuhiro Tsuchiya ミームとして今日もどこかで生み出されるOddly Satisfying Video。言葉にできないまま共有される「Goods(よさ)」を、インターネットのメディア特性から考える。 2020.06.02
奇跡の夏ブラックマウンテンカレッジ考 #4永原 康史 / Yasuhito Nagahara 1948年の夏、BMCにやってきたバックミンスター・フラーを過去のインタビュー資料から読み解いていく。フラーはこの年に初めてジオデシックドームの実験をおこなっていた。 2020.05.07
タイポグラフィ言語造形の規格化と定数化の軌跡白井 敬尚 / Yoshihisa Shirai タイポグラフィ(活字版印刷術)の規格化の壮大な歴史は、15世紀から現代まで続く。それは人文主義者と異端が相克し、科学と身体が拮抗する、近代の思想史そのものだった。 2020.04.23
音楽、数学、タイポグラフィ鈴木 丈 / Takeru Suzuki タイポグラフィとは機械的に生成された再現可能なものであり、これはスタイルシートで定義されるコード片とほぼ同義になる。そこには音楽理論や数学的思考が息づいている。 2020.02.20
人類学の現在、絡まりあう種たち、不安定な「種」奥野 克巳 / Katsumi Okuno マルチスピーシーズ人類学は研究対象を非生命にまで拡張し、多自然主義へと向かった。来たるべき制作論的転回によって、さらなる知の絡み合いを予感させるステートメント。 2019.04.16