音楽、数学、タイポグラフィ鈴木 丈 / Takeru Suzuki タイポグラフィとは機械的に生成された再現可能なものであり、これはスタイルシートで定義されるコード片とほぼ同義になる。そこには音楽理論や数学的思考が息づいている。 2020.02.20
人類学の現在、絡まりあう種たち、不安定な「種」奥野 克巳 / Katsumi Okuno マルチスピーシーズ人類学は研究対象を非生命にまで拡張し、多自然主義へと向かった。来たるべき制作論的転回によって、さらなる知の絡み合いを予感させるステートメント。 2019.04.16
芸術作品と社会の双対性を目指して久保田 晃弘 / Akihiro Kubota 二つの対象が双対性のうちに関わり合うことで共変化していく、数理的な「随伴」の構造。ヨーゼフ・ボイスの思想と実践にも見出される、その成り立ちと可能性を明らかにする。 2018.08.21
芸術的活動の数理的描写久保田 晃弘 / Akihiro Kubota 芸術の意味や働きを哲学的に探究し、文化や自然についての批評的考察へと向かう、新しい美学。環境や時間をも取り込みながら生成される数理的モデルが、その扉を開いてゆく。 2018.08.02
指向性の原理とは何か菅 俊一 / Syunichi Suge 指向性を持った視覚表現は、わたしたちが頭の中で情報を補完することで、静止する線を延長し、速度を持った動きを生み、質感を与える。鑑賞者が補う行為から始まる表現の可能性。 2018.04.03
濾過されるデザインのプロセス — 分別の超越・未分明の自覚中村 将大 / Masahiro Nakamura 分別され理解されるデザインの問題に対し、未分へと遡り濾過される東洋思想、それを実践するバーゼル・スタイルの活字とマイルス・デイヴィスのモード奏法に活路を見い出す。 2017.10.03
GUIが折り重ねる「イメージの操作/シンボルの生成」インターフェイスを読む #3水野 勝仁 / Masanori Mizuno 「イメージを操作してシンボルをつくる」という発想から生まれたGUIで、イメージは見られる対象だけでなく、ヒトがもう一つの身体を生成するための存在にもなる。 2017.08.10
ポスト人間中心時代の理性によるデザイン久保田 晃弘 / Akihiro Kubota 人間中心のデザインと、その対案であるスペキュラティブデザインを止揚する、これからのデザイン。それは人間の感情ではなく、ポスト人間の新しい理性へと向かう。 2017.06.27
学習まんが「記号とアブダクション」大林 寛 / Hiroshi Obayashi + more 学習まんがシリーズ第2弾のテーマは、デザインに深く関わる概念である「記号とアブダクション」。今回も耕太くんと里音ちゃんと一緒に楽しく学びましょう! 2016.11.08
ファッション、離散化される人間の様装小石 祐介 / Yusuke Koishi ファッションとは何か。離散化される世界に抗う人間の様装(モード)とは。「遠いデザイン」としてファッションを捉える新しいアプローチの可能性を提示する。 2016.10.20
未来から逆算するインターフェースの可能性久保田 晃弘 / Akihiro Kubota GUIの直接操作というコンセプトに新たな意味を与えるブレイン・マシン・インターフェース。それが切り拓く未来から、インターフェース本来の可能性を導き出す。 2016.06.07
ネットワークとしての身体とデザイン掬矢 吉水 / Yoshimi Kikuya 身体がネットワークとなり計算可能になる世界。それらを組成する情報を、系ではなく圏として捉えなおし、デザインという行為の意味をアップデートする。 2016.03.15
意識が探る環境 ― ひとは情報とどのように出会うのか浅野 紀予 / Noriyo Asano 情報探索を生物学や人類学の観点から考える。それは目的もなく受動的な探索が、昔から育んできた「生きるための知的活動」だという発見でもあった。 2015.12.02
記憶のデザインのために ― 来たるべき知識環境の構想山本 貴光 / Takamitsu Yamamoto 来たるべき知識環境で、わたしたちはいかに記憶をデザインすべきなのか。古来の記憶術を参照し、新しい知識OSを構想しながら、その思索を試みる。 2015.10.08